薊岳〜明神平

H16年3月14日
参加    5名

天候に恵まれず長く山に行けなくて<もう山の歩き方忘れました>と苦悩???(オーバー)の日々でしたが、久しぶりに快晴の週末、薊岳の輝く残雪、木立をぬぐってお日様がこぼれ懐かしい森の香り、春を待つブナの息吹に触れ元気100倍になりました。山を忘れた(訳ではないのですが)1ケ月はpororiの暗く淋しい冬眠でした。
pororiの森にも春が来ました。

稜線より薊岳を望む前山から明神平

桜井駅に集合して東吉野村を過ぎ、大又は笹野神社付近に車を止めます。(要駐車料金)
見上げる空は快晴、靴紐をしっかり結び、今日一日が充足の日である予感にすでに包まれています。
本当に久々の森林の香りです。整然と手入れされた植林に春の陽がこぼれてきます。忘れていた感覚が蘇えり懐かしく、幸せな気分で足を運びます。

大鏡池

大鏡池までの急登をジグザグに登り、やや勾配の緩んだあたりで右手に少し下って大鏡池を見ます。樹林の中の小さな池ですが真っ白に凍ってひっそりと静かなたたずまいです。誰かが「踏んでも大丈夫」とチェックしています。

池をあとに尾根道を行きます。高い空からさんさんと陽が差して、杉林からブナ林に変わります。冬を耐えて目覚めた木々が両手をいっぱいに広げ空に向かって大きく伸びをしています。天まで届け〜と言わんばかりに。

雪はさほど多くはないのですが、北面にはたっぷり残っているところもあり、やがて雪と氷のヤセ尾根になります。
目指す薊岳が前方に見え隠れし、細い岩稜を滑らないよう注意して三点確保でよじ登り、灌木帯を進み、最後の岩を上り切ると一気に大峰、台高の山々が目の中に飛び込んできます。
淡くかすみ幾重にも重なった大きな大峰が長くラインを描いて、空と溶け合って穏やかな春の山にほ〜〜っと大きな息をしたくなりました。

山頂からの大峰展望

今日は誰もいない山頂です。ぽかぽかの春の陽をた〜っぷり受けて昼食、Kさんはあまりの陽気に大の字でリラックスです。
そう言えば、赤岳をアタックしている同じ会の五人組さんはどうしているのかしら???
いくらpororiが大きな声とは言え届かないから電波を飛ばします。すかさず「赤岳ピストンして下山中」と返って来ました。 v(^o^)v

薊岳から明神平までは自然林とこの時期に見られる残雪が最も美しいと私は思っています。木洩れ陽さす輝く雪面に木立が影を落とし、明と暗がくっきりと描かれる、冬から春にバトンを送るこの時期のこの雪に会いたかったのです。
緩いアップダウンを繰り返し、新緑も黄葉もどんなに美しいかと思わせるところです。

残雪を楽しみながら、前山から眼下に明神平を望みます。ここからはもう下り、半分滑りながら、はしゃぎながら明神平に向けて走って下ります。

明神平

もう一度薊岳を見納めて大又へと下ります。
明神の滝を経て(滝はいつからか周りの樹が伐採されてやや風情に欠けるように思うのです)すっかり傾いてしまった旧あしび山荘を過ぎ、林道終点につきます。

ながぁ〜い林道歩きは苦手ですが、今日はたっぷり樹の息吹に触れ、春を待つ木立の鳴動を聞き、小さな春を見つけ心満ちて帰ります。

コースタイム
笹野神社登山口 8:30→大鏡池 10:20→薊岳 11:30⇔12:15→前山 13:12→明神平 13:30→林道終点 14:35